15.
話し手:代表取締役 渡邊
今回は住宅の流行についてです。
お話は外観から内装、お客さまとの打ち合わせ、そして家づくりの本質へと続きます。
今の流行はありますか?
四角を組み合わせたような、ボックス型の家とか軒のない家、まあこれは以前からだけど、かな?
今建て売りとかで出てるやつですか?
そう。ボックス型の家、四角のスクエアの形を組み合わせたようなのが流行りじゃないかな?
あれは流行りなんですかね?
流行りっていうかまあ分かりやすいからね。パッと見に分かりやすいし違いが分かりやすいじゃない?パッと見で「なんとなくかっこいい」「なんとなく他の家と違ってる」って思われやすい面があるかな。結局ね、売る側、つくる側はみんなその時代の「売れる商品、デザイン」を求めてる。まあ商売だから当たり前と言えば当たり前。そもそもそれを研究し売りにしているところがある。大手、各メーカーはそうだし、コンサルもそうだろうし、設計事務所もそう。そして規格化しパッケージ化してプロモーション化する。これが流行、売れるデザインと銘うってね。そうやって流行を誘導する。工務店や各会社はその商品、デザインをお金を払って買う。そしてそれを売る。全社そうだとは言わないけど各社が独自で考えてる、ポリシーがあってつくってるわけじゃない。他所から買ってくるのよ。でもね、簡単に他と違いを出そうとするとそういう風になってくるんだよ。だってね、予算管理しつつ全体の立面を整えバランスを考え、間取りも自在にあやつりながらって、誰もが出来るわけじゃない。出来る人は限られてるし簡単ではないからね。
つくる側、売る側はぱっと見で違いがわかり、競争力があるデザインで尚且つコスト管理ができる商品、規格品がほしい。コンサルや設計事務所は、自身で施工は出来ないし売ることもできない、けども商品開発やデザインは出来る。ましてある程度パッケージ化されていれば、設計事務所はデザインや設計監理はやらなくてよい、手間が省ける。コンサルは各社にあった商品戦略や改善策を一品生産で考えなくてよい。工務店は売上利益があがればいいし、売上利益があがればその分ライセンス料?や使用料?などの収益がコンサルや設計事務所、フランチャイズ本体?によりはいるようになる。まあお互いの利害が一致するんだろうね。
さらに言えばさ、今は何でもそうだけど、「理解するのに手間がかかる、頭で考えなければならないことが毛嫌いされる風潮」があるよね。スマホ、インスタ、ユーチューブの影響だと思うし、由々しき事態とは思うんだけどさ。結局そういう傾向や昨今の好みなどそれらも踏まえて商品開発される。だから小難しい説明はいいからパッと分かりやすく、簡単に違いが分かる、出る、というものが支持される。ただ、一方で、屋根が出て軒が出ての建物は、昔からある風景、景色ではあって、それとは何か違いを出したいという、作る人、設計する人、デザインする人の純粋な思いがあって出来ていることもある。その思いと敷地を真摯に読み解いた結果、四角、スクエア、ボックスを組み合わせた建物になったということもあるとは思うよ。流行りとは全く関係なくね。これだけはそんな純粋な方々の名誉のために付け加えておきます。
流行の外観は今伺いましたが、内部は?中は?
同じじゃない? あくまで建材などの既製品、上で述べたような商品化されたもので差別化しようとするから。同じ。まずは見た目。本質よりもぱっと見。あ、ちょっと辛辣?笑。まあ最近の建材わりとよくできてるからね。安っぽくないとか。
傾向で言えば、家ってよりも宿泊施設、店舗等の商業施設みたいな感じが流行りなんじゃない?やっぱりわかりやすいからね、そういう風にやると。ちょっとおしゃれですって。でも飽きるんだけどね。家は店舗と違って日常だし、時間軸が違う。比較的若い時から体自体に変化が起きる、趣味嗜好が変わるぐらい長く共にする場所。無味乾燥とは言わないまでも、自然体、自分や家族、外の世界が変わってもちゃんと受け止められるような大らかさがあるのが一番。料理で言えば、お鮨でも懐石でもフルコースでも焼肉でも中華でもお好み焼きでもなく、白いご飯とみそ汁、漬物、だよね。見た目は何の変哲もない。邪魔しない、主張しない、それでいて奥深い、いくつになってもしみじみと味わえる。ある意味で見た目や味付けで誤魔化せない。それが本来住まいに求められるものだと思うよ。
最近お客さまとの打合せなどで求められるものはどんなことでしょうか?
それはやっぱり 昔よりも暖かくとか温度差がなくっていうのは...。まあ一言で言えば数字などのハード面の要求が増えたかな。○○等級とか、C値とかね...。心地よさとか気持ち良さとか、見た目が優しいとか肌ざわりが何となくいいとか数値であらわれないものは支持されにくい。結局数字の安心感がほしいんだろうね、住む人もそしてつくる人も。この数字だから大丈夫、という。ましてこれだけ簡単に情報が入り、周りと比較しやすい、されやすい社会だから自分の基準、感覚を信用できなくなってる。どうしてもお墨付きが欲しい。それも分かりやすい形で。でもねえ、感覚を大事にしてほしいけどね。何となく息苦しい、すっきりしないとか...。すっごく大事だと思うけどね。つくる側は勘所ね。まあ今は数字と保険料やその他補助金なども連動してるからこの流れはもうどうしようもないな...。あと付け加えるとすればデザインや意匠面での要求も増えているんじゃないかな。情報が簡単にとれるからね。その影響かな。
結局は家に何を求めるかって思います。それがずれてるとどうしようもない...
でもそういうことですね。
私ずっと言ってますし、うちに相談に来てくれた方は勿論、家づくりの途中でも事あるごとに言い続けてきましたけど、結局は何のために家建てるの?っていう。何のために建てるんですか?って、それが一番大事。本当に。それをちゃんと考えなきゃならない。世の中、まして昨今の価値観、ほかの誰かのお仕着せの価値基準で決めちゃいけないし、よしんば数の多寡、声の大小が物事の道理でも正誤でもない。今の流行、持て囃されてることなんて5年10年で簡単に変わる。何に価値を置くか、何を価値として家を考えるか、家を建てる意味、意義。これはよくよく考えないと。それがあやふや、何となく、家賃が勿体ないから、まして周りが家を建ててるからなんかの理由なら絶対やめた方がいい。ずっと言ってる。
このインタビュー、この先含め載せられないと思うよ、本当に(笑)
「何のために家を建てるのか」この言葉がずっと頭に残りました...。
白いご飯とみそ汁のたとえが、妙に腑に落ちた回でした。
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part4では、便利さや手軽さの裏で私たちが見落としていることについて、代表が語ります。
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前回part2では、地域の風土を無視した「流行り」のデザインについて、代表が率直な思いを語りました。今回part3では本当に価値ある建物とは何か。お話を伺います。
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前回あれこれ15では、流行と家づくりの本質についてお話を伺いました。今回part2では、話はさらに本質へ。地域に根づいた風土や町並み、そしてソーラーパネルが広がる景観について、代表が思いを語ります。
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今回は住宅の流行についてです。お話は外観から内装、お客さまとの打ち合わせ、そして家づくりの本質へと続きます。
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前回に続き、「愛着」についてお話を伺っていきます。今回はオーナー様から実際に寄せられた「記憶に残っているお施主様とのエピソードはありますか?」というご質問に対して、 渡邊が率直に語ってくれました。
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今回の「あれこれ」では、実際にお客さまから寄せられたご質問をもとに、「印象的なお客さまとのエピソードを交え、『愛着』とは何か」について 代表・渡邊に伺いました。
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今回は、本題に入る前に少しだけ「プラン」にまつわる補足的なお話です。実際に家をつくる中で感じていること。そして、0からプランを練り上げる上で必要な力とそれがどれだけ貴重なものか...代表(渡邊)が問わず語りに話し始めます。
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今回はブレイクタイム・おまけの会です。語られるのは設計の本質や、住まいづくりにおけるプランの重要性について。建築の仕事はプランだけではない...。それでも「基本プラン」が住宅の未来を左右する大きな出発点であることに変わりはありません。「建築」という仕事の本質は何か?改めて語ります。
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「木材について part6.」では、自然乾燥や低温乾燥の木が持つ本来の特徴と、それを踏まえた建築の魅力について深掘りします。癖を見極め、動きを予測しながら家をつくる知恵や、木材に込められた文化と未来への代表の想いをお届けします。
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木材についてのシリーズ第5弾として、乾燥低温の持つ木材本来の特性について、木の色や匂い、靭性といった魅力をどのように生かすか、高温乾燥との違いについて詳しく伺いました。
08
「木材について part4.」では、木材の選別に対する考え、特に低温乾燥機を使用して品質を保つ重要性や、材木屋さんのこと、個々の木材の「個性」を生かす思いを伺いました。
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「木材について part3.」では、無垢材と集成材の違いや、木材の工業製品化による特徴の変化について代表に伺いました。
06
part2.では、国産材と外材の違いや価格変動、国産材不足の背景、木材資源の持続可能性や管理の重要性について代表が語ります。
05
今回は、木材についてです。材へのこだわりや、国産材を選ぶ理由、木の魅力、木への思いについて伺いました。
04
大工についてpart4、今回で最終回です。最終回では、社長の大工職への思いを伺いました。
03
大工さんに向いている人とはどんな方でしょうか?今回は、その適性や現代社会の中で求められる資質について伺います。
02
前回、大工という仕事に求められるスキルや、社長が考える理想の大工像についてお話を伺いました。part2では昔と今の大工さんの違いに焦点を当ててお話を伺います。
01
本物の木の家をつくる上で大工の腕や技術がいかに重要か...。代表が考える大工という職業について伺いました。