12.
話し手:代表取締役 渡邊
今回は、本題に入る前に少しだけ「プラン」にまつわる補足的なお話です。
実際に家をつくる中で感じていること。そして、0からプランを練り上げる上で必要な力とそれがどれだけ貴重なものか...
代表(渡邊)が問わず語りに話し始めます。
本題に入る前にさ、これ、話すかどうか悩むんだけど...。
最近職人さんだと思う。オーダーメイドのプランをできる人、0から1をつくれるっていうのは。それもただのプランじゃなくて、その敷地、住む人、周囲含めbestな、それこそ「スペシャルワン」を導きだせる人は。どこかちょっと特殊能力かもしれない。前はねみんなできるんじゃないかとか思ってたんだけど...
プランを元にちゃんと施工するっていうのも素晴らしい技術だし、それをより良いものにしていくのも素晴らしい。だけど、この0から1の部分の技術はやっぱり職人技。ましてこれだけいろんな会社さんがいて情報も簡単に入ってくる、時代も変わっていく中でその価値をずっと維持してずっと競争力を持ってるってのは、やっぱり職人芸なんだと思う。だって圧倒的に競争優位なんだもん。「真似できない」「代替え出来ない」からね。まあ世の中はAIとかいろんなものになっちゃうのかもしんないけど。でも、最後はやっぱり誰にも奪われない職人技を持っている人が残る、重宝されると思うよ。
職人。設計士とかプランナー、デザイナーとか言われるけど、本当に腕がたつデザイナーのプランニング、デザイン技術は職人芸。だってよくよく考えてみても構造や法規的な部分は当たり前として、敷地条件を読み取って、更に予算は勿論、依頼主の頭の中まで読み切ってデザインに落とし込むんだよ。しかも美しくかっこよく、特別な1棟として。時には1発回答で。これが職人芸でなくて何?(笑)だから教えられないんだよ、きっと。教えるっていうことは極めて難しい。兎に角プランに関しては。数字とか計算じゃない、建築の他の分野、役割のように公式があるわけじゃない。個人の裁量の部分が大きいし。どっちかって言ったら、真似るとか盗むとか。その本人が本当に必死になって、真似たりとか盗もうとして見たりとか聞いたりとか。でもちょっと聞いてできるっていうもんじゃないんだよね。こう人から人へ、しかもそれは弟子みたいな感じで、一子相伝っていうのかな。そうなんないと無理な世界。今では時代遅れだろうけど。だから。職人だと思う。
師範?師匠?のような人について、寝食も共にするぐらいで、食らいつく、辞めないみたいな。そうじゃないと難しいと思う。もう今は無理ね。時代が、社会が許容しないじゃない?だから強い覚悟がある子とある意味で親御さん?家族?一定の周囲の理解があれば可能性があるかと思う。本当に覚悟して10年とか...。そのぐらいやれるっていうんだったら、やっていいと思う。ただやりたい、やってみたいというだけでは難しい。やらせられない。やれば出来るようになるという保証もないしさ。中途半端はお互い不幸になる。だから難しいんだと思うし正直無理な話だと思った。 80点、90点ぐらいはいけたとしても、本当の意味でのオーダーメイドってなると無理なんだろうなって思うな。夢を砕く話かもしれないけどね。でもそれは紛れもない現実だよ。
あと、気づく力とかね。もう気づけない子は全く気づけないんで。ちょっとしたところに。これはなんでこうなんだろう?とか、気持ちいい、気持ち悪いとか、そういう人間的な感覚が養われてないと気づきもしないから、気づかないってことはもうその時点でアウト。人に言われてどうのってことじゃないのでだからもうしょうがない。多分、合う合わないもあると思う。当然師範?師匠?みたいな人との相性も。
相性もあるし、そうですよね、そういうの。
一方でAIとか所謂企画、型って一定のレベルまではそれでいいけど、本当の上流は、住宅に限らず何の仕事職種でも人に依存せざるを得ない。だから、それを無理矢理標準化しようとするのは、一番の魅力がなくなっちゃうんじゃないかな。価値の源水、競争力、強さが。お客さまがその個人や企業に対して支持してくれる部分がなくなっちゃうってこと。まあ量産できるようになって別な部分が伸びたりはするだろうけど、ただ圧倒的な支持や魅力は少なくなっていく。所謂マニア、ファンはね。なんか悩んじゃうよね、会社としては(苦笑)
でも、真実ではあるよね。だって社員も含めて100人みんなに好かれるのを目指してたら、結局は何をやりたいのかわかんなくなっちゃう。100人に好かれるってことは、100人に嫌われないってことは、イコール誰からも好かれないってことだよね。誰のために何を大事にしてやってんのかってことだと思うよ。今はよく「個性を」「個性を」っていうけど、個性が出ない、出にくいようになっているのでは?だってとにかく「早く楽に簡単に」だし、大多数の意見とちょっと違うこと言うとすぐ「炎上」させられるじゃん。みんなが言っていることは全て正しい、みんなが賛成することは間違いない。それが是とされる世の中だから。矛盾してるしある意味でとても危険だよね。ほんとはさ...。あれ、またこれ何の話?みたいになってるな(笑)だから時代外れ?流行らないんだよ。私みたいな考えはさ(笑)
これを聞いてほしいな。
私はどっちかっていうと、もうご存じの通り木材に対する思いと大工さんとか、やっぱ職人さんたちに対する思い。彼らが馬鹿見ないようにっていう。彼らがバカを見るのはすごく嫌なので。プラス、当然経営者だから会社のお金とか、路頭に迷わないようにとか。さらに当たり前だけど、うちを信用してくれるお客さまたち、その、うちを指示してくれるコアなお客さまたちの価値基準とか、支持して頂いている部分を大事にしたい。だから、そこをやろうとしないことに対しては言いますよ、それは。そこ(うちの存在意義、価値や支持の源水)が毀損するのは耐えがたくなっちゃう。そう思えばやっぱり徹底的に言いますよね、そこは。だってそれが会社の文化だし、それを大事にしているから支持されている、社会的な存在意義があるので。それ捨てたら、もううちがうちである意味がなくなっていくので。
それがなし崩しでなんでもいいんだったら、そもそも私が経営者である必要もないんですよ、うちの会社の。ヤマニ建設である必要もない。ワイズスケープである必要がないんだよ。でも一方では、あくまでもうちは、私はそういう考えを取るっていうだけで、別な組織や人であれば当然また違う考えもあるだろうし...。なんかずっと何の話か?ってなってるけど本題に戻りますかね。プラン?だったか(笑)
誰にでもできることではない。だからこそ価値がある。
話を通して、家づくりの裏にある様々な葛藤と日々もがき、戦っていると感じました。
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今回の「あれこれ」では、実際にお客さまから寄せられたご質問をもとに、「印象的なお客さまとのエピソードを交え、『愛着』とは何か」について 代表・渡邊に伺いました。
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今回は、本題に入る前に少しだけ「プラン」にまつわる補足的なお話です。実際に家をつくる中で感じていること。そして、0からプランを練り上げる上で必要な力とそれがどれだけ貴重なものか...代表(渡邊)が問わず語りに話し始めます。
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今回はブレイクタイム・おまけの会です。語られるのは設計の本質や、住まいづくりにおけるプランの重要性について。建築の仕事はプランだけではない...。それでも「基本プラン」が住宅の未来を左右する大きな出発点であることに変わりはありません。「建築」という仕事の本質は何か?改めて語ります。
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「木材について part6.」では、自然乾燥や低温乾燥の木が持つ本来の特徴と、それを踏まえた建築の魅力について深掘りします。癖を見極め、動きを予測しながら家をつくる知恵や、木材に込められた文化と未来への代表の想いをお届けします。
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木材についてのシリーズ第5弾として、乾燥低温の持つ木材本来の特性について、木の色や匂い、靭性といった魅力をどのように生かすか、高温乾燥との違いについて詳しく伺いました。
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「木材について part4.」では、木材の選別に対する考え、特に低温乾燥機を使用して品質を保つ重要性や、材木屋さんのこと、個々の木材の「個性」を生かす思いを伺いました。
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「木材について part3.」では、無垢材と集成材の違いや、木材の工業製品化による特徴の変化について代表に伺いました。
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part2.では、国産材と外材の違いや価格変動、国産材不足の背景、木材資源の持続可能性や管理の重要性について代表が語ります。
05
今回は、木材についてです。材へのこだわりや、国産材を選ぶ理由、木の魅力、木への思いについて伺いました。
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大工についてpart4、今回で最終回です。最終回では、社長の大工職への思いを伺いました。
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大工さんに向いている人とはどんな方でしょうか?今回は、その適性や現代社会の中で求められる資質について伺います。
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前回、大工という仕事に求められるスキルや、社長が考える理想の大工像についてお話を伺いました。part2では昔と今の大工さんの違いに焦点を当ててお話を伺います。
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本物の木の家をつくる上で大工の腕や技術がいかに重要か...。代表が考える大工という職業について伺いました。