04.
話し手:代表取締役 渡邊
大工についてpart4、今回で最終回です。
最終回では、社長の大工職への思いを伺いました。
社長から、今いる大工さんにちょっと一言何かこう言うとしたら、
大工さんにひと言?えー大工さんたちに?...ちゃんとやってよ(笑)
なんか大工さんがこんなに大事に思われてんのに、知らないかもしれないと思って、こうやってすごい仕事やってんだよっていう風に思ってるって。
なんか、もっと言うと、多分大工さんもそうだけど、もうそれは辛いとこだけど、うん、なんだろう、やっぱり、ごめんね、若干固有名詞になっちゃうけど、間に入る人、それはお客さまと作り手である大工さん、そして会社、まあ今だと私だけど、その間に入る人が、せめてこのぐらいの熱量でやってたら大工さんも多分全然違うと思います。それが大事だと思いますね。大工さんはその熱量やりたいけど、やっぱそこで、間に入る人、担当者で削がれちゃうこともあるわけじゃないですか。同じ目線感を持とうとしてほしい。それは別に社長と全く同じ目線になれるわけじゃないんだけど、全てはできなくてもさ、今は足りなくてもさ、同じような目線で家に携わろうとしようよって。そこで確絶するわけですよ、私と大工さんの間に入ってくる人たち。
そこの間の人たちが、やっぱり頑張らないと。かわいそうだよ、大工さんも。お客さんにも失礼だし。
そもそもさ、そういう思いでうちに入ってきたんでじゃなかったのと思うんだよ。だって入社の時にそう言ったじゃんって。木造建築やりたいんだよね、オーダーメイドがやりたいんでしょ?プロに、設計の、木造建築のプロになりたいんだよね?って。じゃなきゃうち選ぶ理由って何?ただ働いて食べていくためなら他にいっぱいあるでしょ?って。でも、それ言っちゃダメなのかね。なんか物足りないよね、なんかそこ。
じゃあ、大工さんも、ジレンマじゃないけど、今
あるんじゃないかと私は思いますけどね。で、もう言ってもしょうがないしな、みたいな。うん、諦めちゃうみたいな。自分では解決できないこともあるし、きっと聞いてもなんかわかんないしな、みたいなこともあるのかな。でも、一方でありますよ、大工さんたちに対しても、そこ甘えないでって思いはあるんですよ。
いや、さっきも言った、あんたたちの方が、絶対上なんだからって。上であってほしいんだからって。汚い言葉だけどケツ引っぱたいてもこうついて来いっていうぐらいでちょうど、みたいな。それは同じ。大工さんが同じとこまで降りないでよって思うよ。同調しないで。違うだろ、言葉悪いけど、迎合しないでみたいな。
最後にこれは、これだけは言いたい。私の思いは何も変わってない。2006年とか2007年とか、多分何1つ変わってない。あれから20年近くたって、そりゃ現実を見せつけられてるし、世の中の流れとか状況とか、この業界のこと、会社、自分自身も含めてがっかりすることも多い。でも、今でもやっぱり大工さんは素晴らしい仕事、尊敬される仕事、ある意味一番の仕事だという思いは変わらない。
だからさ、そういう仕事に就きたくて、そういうプロになりたくて、自分からやりたくて来たんでしょ?だったら本気になってやろうよ。私は単純なんだけどな。自分がやりたくてやってるんじゃないのっていう。
そしてそれだけの価値のある仕事だよって。自分の人生、大袈裟だけど、自分の人生を預けるだけの価値のある仕事じゃない?って。大工さん、木造住宅、木造建築は。私は元々この業界を目指してたわけじゃないし、大工さんでも建築士でもないけど、自分が目指してた世界よりも、比べるものではないけど、そっちに行かなくてもいいと、それだけ魅力的な、やりがいのある世界だと思ったんだよ。
だから、そういう存在なわけだから、本当にその当人たちが名実共に胸張れる?というか、何ていうのかな、堂々と子どもにも勧められる、誰もが憧れるような、そんな世界、社会、そこまでは無理でも、この会社でだけでも実現したいんだよね。
もうそれだけだよね、私が今ここでやってる意味は。ほんとにそれしかない。それが出来ないというかそれを目指さないんだったらもう私自身がここにいる意味も必要もないね。
05
今回は、木材についてです。材へのこだわりや、国産材を選ぶ理由、木の魅力、木への思いについて伺いました。
04
大工についてpart4、今回で最終回です。最終回では、社長の大工職への思いを伺いました。
03
大工さんに向いている人とはどんな方でしょうか?今回は、その適性や現代社会の中で求められる資質について伺います。
02
前回、大工という仕事に求められるスキルや、社長が考える理想の大工像についてお話を伺いました。part2では昔と今の大工さんの違いに焦点を当ててお話を伺います。
01
本物の木の家をつくる上で大工の腕や技術がいかに重要か...。代表が考える大工という職業について伺いました。