木と温もりの家

木と温もりの家

「古き良き木造の香りがする家を」というお施主さまの思いと、「広縁でビール」というご主人の夢、
そして、子育て世代だからこその、育児、家事の機能性を融合した家です。

切妻の大きな屋根が特徴の外観は、
真壁造り、黄土色の壁、格子柵や軒裏の木の風合いにより、
懐かしくも新しい、優美な和風モダンデザイン。

車2台を収容する広い軒下ガレージポーチ。
雨風をしのぎ、車への積み込みや人の乗り降りがとてもスムーズになります。

「蔵」をイメージした引き戸を開けると、
玄関土間〜シューズクローゼット〜ドレスルームへと続く動線と、
客室を兼ねる和室・2Fへ続く動線が分かれており、
来客時、プライベート空間を通らずにおもてなし空間へとお客さまを通せます。

和室の延長として屋内に設けられた、内と外をゆるやかにつなぐ「広縁」。
陽当たりの良い空間を生かし、通路としての役割のほか、
縁側に腰掛ければ気軽な応接スペースとして活用できます。
外部と部屋の間にワンクッションスペースを設けることで、
夏には部屋に直射日光が入るのを防ぎ、室内温度を下げてくれます。
また、外部の縁側の軒により日陰部分が生まれ、直射日光が入るのを防ぐことで畳を痛めません。

室内用物干しハンガーバーが設置されたランドリースペース。
日々の暮らしの中で、「使いやすい」間取りや広さを考慮して設計しました。

2階にメインの居住空間であるリビング、ダイニング・キッチンを集約。
日当たりの良さに加え、障子窓によりやさしい明るさが広がります。
また、梁見せ・勾配天井と、床材・造作家具の木の質感が、家族の集まる心地良い空間を演出します。

奥行きのあり、清潔感があるキッチン。
調理しながらダイニングを見渡せる、開けたつくりになっています。
また小窓からは、造作ベッドにいる子供の様子がわかります。
収納力の高いパントリーも隣接しています。

木造建築ならではの、木の温もり、安らぎ、風格...
それらの魅力と、伝統・機能性を融合し、昇華した住宅が完成いたしました。